遺作 約束の海

沈まぬ太陽大地の子などはよんでいたが、よんでいない本も多々ある。

こんど、遺作の約束の海を遺作と気づかずにこういう本があったんだと読みはじめてしまった。

自衛隊とは、日本にとってどんな存在だ。

日本は、どんな状態なのだ。

と、考える時期にきていることは確かだ。この本を読んだら、自衛隊なんかいらないなんといえないと思う。めちゃくちゃ迷っている国を一生懸命に守ろうとしている自衛隊の職業が美しく感じた。しかし、潜水艦くにしおの海上自衛隊員が漁船への事故へのかかわりがある一部で終わってしまった。この事故で、自衛隊の意義を考えるきっかけになっている。実を言うと、この自衛隊員のお父さんは、太平洋戦争で初めてハワイへの攻撃の際の人間魚雷系の人で、初めての捕虜になったひとという設定である。2部から、このお父さんがどのような生活を捕虜生活で送るかという話になるようであったが、見ることはできない。その後は、構想しかなかった。これは確実に大作になったろうな。山崎豊子さんは、すごいパワーだな。まだまだ、生きていたら、すごい作品を作ったと思う。もったいない。としかいいようがない。